ローコスト住宅の耐震・耐久性はどうなの?
低コストで建てることができるローコスト住宅は、予算が少なくてもマイホーム購入を実現できることから人気がありますが、耐久性や耐震性を心配している人も多いです。ローコスト住宅は、建材のグレードを下げることでコストカットに成功しているケースもあるので、こういった話を聞いて不安になる人も多いと言えます。しかし、多くのローコスト住宅は、一般的な住宅と同じくらいの耐久性や耐震性を持っているので、安心して生活することができると知っておきましょう。
本来、日本の住宅は建築基準法で定められた耐震性能を満たしている必要があり、どの建物も耐震等級1に相当する性能がなければならないと決められています。これは、震度6強から7程度の、大地震に耐えることができる強度だとされており、大きな地震が起こったとしても、家族の命を守ることが可能です。耐震等級をどこまで高くするのかは依頼する会社によって違ってくるので、ローコスト住宅でも耐震等級2や3のケースもあると理解しておくことが大切です。
ローコスト住宅は、建材のグレードが低いため20年から30年ほどの寿命であると説明されることが多いですが、これはローコスト住宅だけに言えることではありません。実は日本家屋の多くが30年前後の寿命となっており、何もしないまま30年以上安全な家を維持することは難しいとされています。一般的な住宅を購入する場合でも、ローコスト住宅と同じく20年から30年ほどが経過する段階で、修繕やリフォームを行う必要があります。だから、手直しをすることで長く住むことができるようになっていると覚えておきましょう。確かに、ローコスト住宅は建材のグレードを下げることがありますが、寿命に大きく影響するような建材が用いられる可能性は低いです。
もちろん、グレードの高い住宅は耐震性が最高等級であったり、高い耐久性を備えていたりすることもありますが、一般的な住宅であれば全てが最高グレードの性能になっているわけではありません。だからこそ、ハイグレード住宅以外は、ローコスト住宅とほとんどが同じような耐震性や耐久性であることを知っておくと良いでしょう。ローコスト住宅であることが影響して著しく寿命が短いということはないので、安心して購入できます。20年や30年という長い月日がたつときに修繕などが必要になることは、一般的な住宅も同じなので、高い性能を長く維持するためには、住み始めてからのメンテナンスなどが重要だと言えるでしょう。