ローコスト住宅のコストが安い理由とは

なるべく安くマイホームを建てたいけれど、ローコスト住宅は価格が安過ぎて不安だと感じている人も少なくありませんが、安心して家を建てたいのであればローコスト住宅が安い理由を知っておくべきです。さまざまな工夫によって建築費用が抑えられているので、具体的な理由を理解しておけば、安心してローコスト住宅の購入を行うことができるでしょう。
ローコスト住宅は、一般的な住宅と比較して広告宣伝費が抑えられていることが多く、テレビやラジオなどでCMを流さない、ポスティングチラシを過剰に配布しないことなどで広告宣伝費を抑えています。テレビCMや折り込みチラシを多く出しているような住宅メーカーは、建築費用に広告宣伝費を補うために金額に多く上乗せされることになるので注意が必要です。全く広告を出さない、宣伝をしないという住宅メーカーは少ないですが、ローコスト住宅を建築している会社の多くは、必要最低限に留めていることを知っておきましょう。
材料費が安いこともローコスト住宅の安さにつながっており、これには主に2パターンの仕組みがあると言えます。グレードの低い材料を仕入れることによって材料費が安くなっていることもあれば、特別な仕入れルートを開拓することによって、グレードに関係なく安く材料を仕入れることができているケースも多いです。材料費が安ければ、多くの粗利を出すことができるので、一般的な住宅よりも建築費用を安くしても住宅メーカーは十分に利益を得ることができます。
人件費の削減もコストカットにつながりやすく、工期短縮を実現したり営業マンをなくしたりすることで、人件費を抑えているケースが非常に多いです。工期が短ければ、その分の人件費を少なくすることができて、お客様の対応を行う営業マンをなくして、建築士などが対応することによって余計な人件費がかかりません。住宅メーカーの中には、下請け会社に作業を依頼している会社もありますが、これをやめることで中間費用が発生せず、粗利が増えることで建築費用を安くできるという仕組みもあります。
ローコスト住宅は、質が悪いから安いのではないかと勘違いしている人もいますが、価格が安い理由をきちんと知っていれば、そういった理由でないことが分かるはずです。実際には、工期短縮による人件費の削減や特別な仕入れルートの開拓による材料費のカットなどで、価格の安さを実現できていると知っておくべきだと言えます。

